京都、日本
音羽の滝、清水寺
たいていの願いの場所は、望むものを自由に願わせてくれます。清水寺は選ばせます。本堂の大きな舞台の下で、湧き水が三筋に分かれて水盤へ落ち、そこにできる列は、自分が何をいちばん望んでいるかを決めている人たちの列です。
清らかな水の寺
清水寺の創建は778年、京都が都になる前のことで、寺名はこの湧き水——清らかな水——に由来します。現在の建物の多くは、三代将軍徳川家光のもとでの1630年代の再建によります。
本堂は巨大な木の柱を組んだ舞台で斜面の上に張り出しており、釘を一本も使っていません。思い切った決断を表す「清水の舞台から飛び降りる」という言い回しは実際に行われたもので、落下を生き延びれば願いが叶うと信じられていました。この行いは19世紀に禁じられました。なお生存率は八割五分ほどだったと伝わります。
三筋の水
音羽の滝は三つの筋に分かれ、それぞれ延命長寿・学業成就・縁結びに結びつけられるのが伝統です。どの筋がどれにあたるかは案内書によって、時には立て札によっても揺れており、寺自身もそこは大らかです。
柄の長い柄杓を台から取り、選んだ筋の水を受けて飲みます。柄杓は使用のあいだ紫外線の殺菌器に納められています。
肝心なのは慎みの決まりです。三筋すべてから飲むのは欲深いとされ、効き目が消えるといわれます。この一言は実際に働いています。無料の願いを、代償のある選択に変えるのです。何かを諦めて得た願いは、記憶に残ります。
境内でほかにできること
境内には縁結びの地主神社があり、十八メートルほど離れて二つの石が置かれています。目を閉じて一方からもう一方へ歩けると恋が叶うとされ、人の助けを借りて辿り着いた場合は、縁を結ぶのに仲介者が要るという意味になります。
境内の各所では絵馬も目にします。願いを書いて掛ける小さな木の板で、この習わしは全国的なものであり、この案内に載るヨーロッパのどの泉よりも数百年古いものです。
訪れるなら
清水寺は朝六時に開きます。大きな寺としては異例に早く、着くには圧倒的に良い時間です。参道の三年坂・二年坂は急な石段で、午前半ばには混み合います。
滝の列は着実に進みますが、繁忙期には二十分ほどかかることもあります。順番が来る前に、どの筋にするか決めておきましょう。
音羽の滝での飲み方
筋をひとつ選ぶ
延命長寿、学業成就、縁結び。着く前に決めておきましょう——後ろの列は思案する場所ではありません。
柄杓を取る
殺菌済みの長柄の柄杓が台に並んでいます。
水を受けて飲む
一口で十分です。飲み終えたら柄杓を伏せて台に戻します。
二筋目に手を出さない
複数から飲むのは欲深いとされ、伝統では最初の効き目まで打ち消すといわれます。
要点
- 創建
- 778年
- 現在の建物
- 1630年代の再建
- 筋の数
- 三筋 — 延命・学業・縁
- 決まり
- ひとつだけ選ぶこと
よくいただくご質問
- 清水寺の三筋の水はそれぞれ何を意味しますか
- 伝統的に延命長寿、学業成就、縁結びに結びつけられています。どの筋がどれかは資料によって異なり、寺も特定の説を押しつけてはいません。
- 三筋すべてから飲んでもよいですか
- 飲むことはできますが、欲深いとされ、伝統では効き目が消えるといわれます。ひとつを選ぶことこそが、この作法の眼目です。
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